【映画感想】リリーのすべて非常に美しい愛の映画

【映画感想】リリーのすべて
非常に美しい愛の映画

世界で初めて性別適合手術を受けた人物の映画

アマゾンプライムにて新作映画が追加されていました。


「リリーのすべて」

驚きましたねーこれ2016年3月に公開されたばかりでDVDになってまだ日が浅い映画です。
見たいなぁ〜と思っていた矢先にまさかのプライム限定で公開されるとは・・・。
こういう時プライム会員で良かったなぁと思います。

この映画は世界初の性別適合手術を受けた男性リリー・エルベを題材にしたもの。
史実とは異なるものになっているので、あくまで映画として楽しむべきだと思います。

率直な感想としては「感動した!神嫁すぎる…」

 

きっかけは些細な女装ゲームから

冒頭からイチャコラしまくるアイナー(エディ・レッドメイン)とゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の画家夫婦。
アイナーは才能あふれる画家で画商からの評価も高いが、ゲルダの評価は今ひとつ…。

そんなある日、ゲルダの絵のモデルが来られなくなったから、代わりに旦那アイナーに女装させて絵を描きます。
しかも名前までつける。「リリー」と。
もうこのシーンからアイナーの表情が少しずつ変わっていくのが秀逸です。演技に震えました。
指先でたどる絹のライン。うっとりとした瞳。見てとるようにわかる魅了されていく表情。素晴らしい。

アイナーをリリーに女装させ、モデルとして絵を描き始めるゲルダ。
アイナーも次第に楽しみだします。

決め手は女装させたアイナーと一緒にパーティに行った時。もう完全に覚醒したアイナー。
その場で誘われた男性とキスしてしまいます。それを見てしまったゲルダは困惑…。そりゃそうでしょうね…。自分の夫が見知らぬ男性とキスしている…。「え?…え???」って感じでしょう 苦笑

しかしまあ、本当に美しいリリー。エディ・レッドメインが中性的な顔立ちなのもあって完璧な女性になっています。
そしてリリーが女性として目覚めていきます。

 

1:9でアイナー:リリー

中盤以降ほぼリリーです。
なんとかアイナーとして、夫として奮闘してみますが湧き上がる女性としての意識に逆らえず、女装してはパーティで会った男性と密会していきます。徐々にゲルダとの距離も離れていきます。
そして絵を描くことも辞めて女性として生きていきたいと強く願うのです。

 

幼馴染ハンス登場

皮肉なことにリリーをモデルにした絵は軒並み大好評で、ゲルダは画家として地位を上げていきます。
そしてパリへの活動の場を移します。そんな中、アイナーの幼馴染である画商のハンスと出会い、アイナーの現状を打ち明けます。
ゲルダの悩みにハンスは改善へ向けて協力しようと言います。ま、ちょっと下心的なものはあった感じですが…結果的に本当に協力的で良い人です。

アイナーとの夫婦生活もなくなっていたゲルダはハンスからの好意にちょっと甘えてしまいます。
でもこれは仕方ない…。夫が女になってしまったのですから…。でも偉いのがゲルダ。すぐに踏みとどまる理性をもっていました。
なんだかんだでアイナーへの愛があったのですね。

 

運命の医者との出会い

ハンスは色々な医師を紹介してくれて、リリーを診ますがどれもこれも「精神疾患」。
1930年代のヨーロッパで性同一性障害はかなり差別的な扱いを受けるのでしょう。とにかく頭がおかしいとしか思われません。

もう心がズタズタのリリーに最後の一人のお医者さんが言います

「あなたは正しい」

リリーはもう本当に感動と感激したと思います。自分を受け入れて認めてくれる人がいる。
さらに「体を女性にする」ことができると。世界初の性別適合手術です。

誰もやったことがない手術。もちろんリスクはものすごく高い。
けどリリーの瞳から溢れる希望の光に感動さえ覚えました。

そして迎える手術。リリーは無事に成功するのか、あとは映画を見ていただければと思います。
(ここまで書いておいてラストは言わず 笑)

 

神嫁ゲルダ

この映画の主人公はリリーですが、個人的に本当に素晴らしかったのはアイナーの嫁ゲルダ
気が強く、行動力があり、とにかくアイナーが大好きな素敵な奥さんです。

アイナーと過ごしている時間はとても楽しそうでずっと笑っています。
ところがアイナーがリリーになっていくと徐々に表情が曇りがちに…。これはもうしょうがないですけどね。

それでいてちゃんと「リリー」と呼んで夫の気持ちを大事にしている。「アイナー」と呼ばない気丈さ。
震えます。

それでもやっぱり爆発する時もあり、アイナーに戻って!と懇願することもあります。
しかしもはやリリーになってしまった夫は昔のようにはなりません。

涙に崩れて、アイナーの幼馴染ハンスに拠り所を見つけようとしたこともありましたが、やはりアイナーを、リリーへの愛を貫きます。
手術が決まってドイツへ向かうリリーを送る時も気丈に振る舞い、見送ります。

いったいどれほどの辛さだったのでしょう。夫が夫でなくなる…。それは死別に近いものでしょう。

手術で入院したリリーの容体が悪くなれば彼女の元へ向かい、ずっとそばに寄り添うゲルダ。
リリーの安堵する表情。女性になってもその深い愛に心の安らぎを感じています。

もう愛以外に何がありましょうか。本当に感動的で素晴らしい。

ラストの吹き出したような笑顔にゾワッと鳥肌立ちました。もちろん感動した意味です 笑

 

総評

ぜひ見るべき映画です。演技も脚本も素晴らしい!
エディ・レッドメインは「博士と彼女のセオリー」で難しい役をこなし、惚れ込んだのですがこの映画でさらにファンになりました。
アリシア・ヴィキャンデルは「コードネーム U.N.C.L.E.」で主演2人の男性に負けず、気の強い女性を演じていました。同じ人物だと気付くのに後でわかりました…。お恥ずかしいですが、それくらい演技に幅があり、同一人物だと思わなかったのです。

久しぶりに映画を見て心底感動しました。

オススメです。見てよかった!

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